カワタキのものづくりは日々の暮らしからヒントを得ることもあれば、販売先バイヤー様のリクエスト、市場調査、ユーザーからの貴重なご意見など様々な情報源を元にスタートします。ここでは全方位にアンテナを張り巡らし、より良い商品づくりに奮闘している担当者たちの熱い思いをご紹介致します。

― 商品開発支援という仕事について教えてください。

エンドユーザーの家事のお悩みや理想の暮らしに共感し、心地よい暮らしを支えるアイテムをつくること、実現するお手伝いをすることが私の役割だと考えています。商品開発・営業提案・広告製作において裏付けとなる確かな数値やキラリと光る切り口を、ありとあらゆる方面から洗い出すために、依頼に基づき、ニーズ調査のアンケートを取ったり、開発商品や同業他社の比較モニターを実施して改善提案したり、ヒアリング座談会、SNS分析、用途拡大案、レシピ、デザイン、品名案、紙面案などに対応します。対応案件数は着任以来7年で累計1091件になりました。

商品は、社内外の関係者の熱意や努力の結晶です。商品の価値や魅力を、エンドユーザー視点でさらに引き出し、ヒットに結び付けるための取り組みであれば本当に何でもやります! 


― 最近ではどのような企画に取り組みましたか?

杉本節子様(京都の町衆文化とおばんざいを今に伝える料理研究家)ご監修のもと、奈良のメーカー様との「らくらく!薄くて軽い国産ひのきまな板」の開発に関わりました。京町屋のご自宅で商品について細かくプロの視点を伺いました。まな板は調理台が濡れているとピタッと張り付いて取りにくい時があるのですが、こちらは端が斜めにカットされて薄くて軽いので、片手ですっととれます。まな板は食材を切る以外にも、切った食材をお鍋に移したり、シンクで洗ったり、カビが生えないように乾かしたり。エンドユーザーの皆さんが毎日どんなふうに家事を回しているかという動線もふまえて作られた商品ですので、メーカー様の高い技術力と使い手への心遣い、杉本様の推奨コメントを、ラブレターのように広告に盛り込みました。


この商品ではロゴ製作も携わったのですが、杉本様は、水引の「あわじ結び」をモチーフに選ばれました。作り手と使い手のご縁が結ばれて、林業や木工に携わる地場産業の皆様や、家庭料理の応援にもつながりますようにという思いを込めて一筆書き風に仕上げました。


商品担当から「魚焼きグリル用のプレートを開発するのでレシピを作ってほしい」という依頼が舞い込んできたときには、耐久性や使い心地をモニターしつつ、約2週間、毎日実際に自宅でグリルパンを使って、晩御飯やおやつを作りました。最終、このレシピ案をプロの料理研究家さんがブラッシュアップしてくださいました。我が家は共働きですので、グリルの火力と商品仕様を活かし、夕方帰宅後に手軽な材料でできて時短で美味しい、リアリティのあるレシピがご提案出来たのではと思います。夫は「なんで毎日グリル料理なの・・・?」と不信に思ったそうですが、文句いわずにもりもり食べてくれていました(笑)。


トップから「ネコ型スポンジデザイン求む!」という社内公募が出たのが発端で、食器洗いスポンジのデザインを考案したこともありました。過去にモニターメンバーと共にキッチンスポンジを10か月間に亘り23品目を自宅で比較モニターした際に、好評だった商品の特長を網羅したハイブリッドなデザインを考えました。「キッチンがスポンジやタワシや水筒用のブラシやらごちゃごちゃ!1つで色々洗えたらいいのに」という声あり、心から共感。皿はもちろん、やや長めでドリンクボトルも洗いやすく、とんがった猫耳で弁当箱のミゾなど細かいところが洗えるように、そして、製造ラインで裁断した際になるべくロス・ゴミのでないエコなデザインを意識しました。関係者皆のご尽力があり、おかげさまで高実績が続いています。モニターやアンケートでは、いつも回答者の皆さんから名言やヒントを頂きます。「たかがスポンジ、されどスポンジ」。毎日手にして使うものこそ、愛着の湧く使いやすいものを、そして、なるべく地球にも、家計にも優しいアイテムをご提案していければと思います。


― レシピやロゴ、商品デザインまで手掛けるとは、そのパワフルな原動力って何でしょう。

社内外の関係者の皆さんと力を合わせ、お客様に喜ばれるステキな商品をお届けし、みんなで喜びを分かち合うのが私の喜びです。「買い物は投票」という言葉がありますが、お客様に選ばれる企業であり続けるためには、売り手・作り手自身がいち消費者であることを忘れず、「自分だったら使いたいか?買いたいか?」という生活感覚や良心が軸にあること。その上で、仕様・外観・耐久性・コスト・価格など、様々な面において、客観的に商品を磨き上げることがヒットに繋がり、企業の発展に繋がるのでは、と考えています。いち母親として、子どもたちの未来のためにも、地球にも優しく、作り手も売り手も買い手もみんながハッピーな「三方よし」のバランスを保ったアイテムを作ることを目標に、業務の枠にとらわれずこれからも取り組んでいきたいです。


※『魚焼きグリル用プレート』は「川端滝三郎商店楽天市場店」で販売中です。ぜひお立ち寄り下さい!

>『BEAT~時代の鼓動~』にて当社をご紹介頂きました。